読者の原風景に寄り添う漫画『ゆうやけトリップ』を読んでほしい話

 お久しぶりです。ゆりぼうです。 月に4~5回程度更新が出来たらいいなと思っていたこのブログも気が付いたら前回の更新から1ヶ月以上の期間があいてしまいました。

 人生、難しいですね。生きていくことの難しさをひしひしと感じています。

 人生はとても大変。 書きたいことは山のようにあるのに文字を書くという行為に割くカロリーが自身の中に残されていないジレンマ。

 

 今回紹介させていただくのはタイトルにもある通り

3月1日に1巻が発売された

『ゆうやけトリップ』

という漫画になります

ゆうやけトリップ 1巻 (FUZコミックス)

ゆうやけトリップ 1巻 (FUZコミックス)

 

 ~あらすじ~

墓下トンネル、ループ階段、生首神社の鳥居――ふたりで歩けば、怖くない!

近頃、学校で噂される「ご町内心霊スポット」の取材を任されてしまった新聞部の茜は、放課後の教室に一人残っていた物静かな転校生の雨村さんに声をかける。
その日から、夕焼け色に染まった階段と坂の町を巡る「ふたりだけ」の特別な時間が始まった―。懐かしくて切ない、優しい世界の怪談漫画!

 

※あらすじは公式より引用させていただいております。

 

 表紙が綺麗という理由だけで手に取った本書でしたが、大当たりも大当たりでとても嬉しくなりました。こういうのがあるので本屋さんに行くのがやめられないですよね。

 表紙やタイトル買いで当たりを引いたときの「自分見る目あるじゃん」と誰に自慢するわけでもないのになんか偉くなった気分になるのが好き。中学生のころからなんも変わってない。

 

 『ゆうやけトリップ』は1話完結型で進行していきます。各話その町の心霊スポットに寄り道をする女の子2人のお話。ただそれだけです、それだけだから良いのです。

 この漫画の良さは、普通の漫画だったらカットしてしまうようなコマがふんだんに盛り込まれているところだと思います。全ての時間、所作、表情、風景、すべてがこの漫画を、2人の関係性を作り上げています。

 また、毎話キラーワードが組み込まれているため、ぐぉぉぉぉおぉとなります。この記事を読んでくれる方は本書を読んでいただけると信じているのでキラーワードについて多くは語りません。

 毎話バシっと2人の関係性を強固にする展開が含まれているのは間違いないです(おススメブログなのにそんなふわっとしてていいんですか?)

 

 水彩画のような独特のタッチで描かれた本書、この独特のタッチが作品の世界観や郷愁さ、温かさ、優しさ、そこはかとない懐かしさを助長しています。

 電子書籍での購入が主流となったこの時代ですがこの『ゆうやけトリップ』はぜひとも紙で購入してほしい1冊になっています。

 第4話「囁き声が聞こえる夕陽丘の空き地」

 という回はぜひとも紙媒体で読んでほしいです。カラーになっているんです。カラーなんです。カラーにすべき場所がカラーになっています、ここのシーンをカラーで描くのは天才の所業です。天才の所業を全員確認してほしいです。”秘密の共有”こんなんなんぼあってもいいですからね、大好き。

 怪談をモチーフにした漫画でこの展開をカラーでやるの大正解なんです。3話までで心霊の噂を検証し、学校新聞に掲載していたという展開全てがジャブになっていて4話で完全にやられます。購入して良かった『ゆうやけトリップ』という気持ちでいっぱい。絶対に読んでほしい。

 

https://comic-fuz.com/series/1861

上記のリンクより無料で4話まで読めるみたいですので気になった方はぜひ1話だけでも読んでいただけると幸いです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

忙しい人生ですが、ブログが書けないほど忙しくはない人生です。

生きていたらまた次の更新でお会いしましょう。