独特の画風で人外百合を描いた漫画『毒百合乙女童話』を読んでほしいという話

 「生きるとは変わること」秋元康先生もそんなことを言っていた気がします。

ここ最近で生活に劇的な変化が生じました。生きていけるのでしょうか。

 関係ありませんが、この2行の文章で”生”という漢字が4回違う使われ方をしていますね。もっとも習得が難しい言語と言われる所以を感じました。

 

本日はヨシジマシウ先生の描いた漫画

『毒百合乙女童話』

が非常に面白かったのでそちらの感想、紹介になります。こんなに良い漫画を2年間も知らなかった私のディグの浅さを実感しています。猛省。

毒百合乙女童話

毒百合乙女童話

 

 【あらすじ】

可愛いだけじゃ物足りない!?毒のある可愛さがクセになる!!

サブカル界隈で人気のイラストレーター・漫画家「ヨシジマシウ」が描く、
SNSでも人気の『魔女狩りにあった女の子を魔女が助ける話』に加え、
『死神とナースの恋の話』『お世話ロボと引きこもりお嬢様の話』の2作品を収録。

描き下ろし60ページ以上!オールフルカラー“毒百合”コミック。

 

※公式より引用させていただいております。

 

 

 独特の画風と色遣いで描かれた本書。目に入った次の瞬間には、気付いたらレジに持っていっていました。『毒百合乙女童話』ってタイトル良いですよね。タイトルだけで目を引きます。この漫画がオールフルカラーなの本当に大正解だと思う。

 

 これは余談なのですが、タイトルでに目を引かれて本屋で手に取って「これ前もタイトルが目を引いて手にとったな…」ということを『潮騒の魔女』という本で何度かしています。潮騒って単語も良いですし魔女って単語も良いですよね。魔女が好き。

 

本作は

魔女狩りにあった女の子を魔女が助ける話』
『死神とナースの恋の話』

『お世話ロボと引きこもりお嬢様の話』

の3作で構成された漫画になっています。人外百合が好きと公言されているヨシジマシウ先生、その看板に偽りなしと言わんばかりの3作となっていました。好きな人が好きなものを好きなようにするのが1番良さが発揮されるというのを本書を読んで改めて実感しました。

 

 魔女狩りにあった女の子と魔女が同居生活をする話、死神とナースのいちゃいちゃ物語、少し古いお世話ロボットと外に出ることのできない呪いをかけられた引きこもりのお嬢様の話。

 どれも長年百合好きをしていたら見たことがあるような設定、展開になっているかもしれません。ですが、ヨシジマシウ先生独自の画風や表現がこの王道の物語の魅力を何倍にも膨れ上がらせています。

 王道だから面白いというのは当たり前ではないのです、王道を面白く描いているから凄いのです。

 

 本書は人外×人間だし魔女×少女のおねロリだし死神×ナースもあるし少女×ロボットもあるししかもちょっぴりえっちな要素もあるしなんでも飛び出してくるおもちゃ箱のような一冊になっています。色彩も鮮やかで内容だけでなく目でも楽しむことが出来る本書、ぜひ手に取ってほしいと思います。

 どの話が良かったとかではなく全てのページが全て良かったので紹介ブログなのですが内容をかいつまんで紹介することが出来なくて困っています。144ページ丸々全てが素晴らしかったです。

 

 表紙のカバーを外すと本編で出てきたアイテムの解説なども載ってて一冊で二度も三度も美味しい作りとなっています。

 表紙のカバーを外して何かないか確認する習慣っていつからついたんでしょうか。わたしは『ONE PIECE』のパンダマンや『キノの旅』の裏書きが最初に気にし始めたきっかけだったかなと思います。表紙を外すワクワク感も紙の本ならではの楽しみなのかなと思います。

 

ヨシジマシウ先生はこれ以外にも沢山イラストをpixivのほうに公開されているみたいですので気になった方はこちらのほうも是非。

pixivのほうには人魚やゾンビ、猟師と狐、お嬢様とドラゴンなど多種多様な人外百合が描かれており、これが一貫性から生まれる信頼感かと思いました。

www.pixiv.net

 

人生が落ち着いたらまたブログを更新しようと思います。

それではまたいつの日か会いましょう。